中小企業のIT化の遅れ-福岡の中小零細企業の経営者は考え方を変えられるか?

お知らせ

当社の取引先のほとんどが個人事業または社員が100名以下の会社、つまり中小零細企業になります。

団塊の世代の大量退職や若者の労働離れ、インターネットの普及、SNSの普及などで中小零細企業が取り巻く環境もここ数年で大きく変化しました。

一番大きかったのが労働人口の減少と世の中のIT化の急展開です。

当社は2007年から中小零細企業を陰ながらIT化のサポートしてきましたが、ここ数年でその多くの会社に変化が現れています。

それは「働き手の不足」です。

今までであればパートなど求人を出せばほとんど直ぐに補充されましたが、ここ数年はなかなか人が集まらずいろいろな求人サイトに求人情報を掲載するなど、働き手を探すことも非常に困難な状況になっている模様です。

これはご存じの通り、少子高齢化という日本特有の人口の変化であり、これからさらに状況は悪化してくることと思っています。

背景にあるもの

団塊の世代の大量退職もその背景にありますが、根本的な理由は働き方を賢く選び、社会構造が自分のライフスタイルにあったものを選べるようになったということが大きな要因だと思っています。

即ち、働き方が変わったということです。

また、SNSなどの普及で情報伝達が速く、人間が賢くなってきているということも理由の一つだと思っています。

ここ数年でインターネットを軸にした仕事のプラットフォームが全世界確立されてたためそのようなことが起こるのでしょう。

「汗水流して働くことをしない世の中になった」というです。

賢い人間は賢く稼ぎ、そうでない人間はそれなりの収入を得る。

昔のようにみんなが労働の対価を基準にしておらず、楽に高収益が望まれる時代と移り変わっていったでしょう。

ですから、若者の労働人口が激減し、自分のビジネススタイルから外れた仕事を敬遠しているのです。

私は決して労働人口が減っているのではなく、単に働き方が変わったので、減っているように見えていると思っています。

そういう時代背景の中、製造は多品種小ロット生産、つまり賢く作って、賢く売る、サービス業はロスを無くし効率良く収益を上げていく体質を作っていかなければならないようになりました。

しかしながら、労働者不足や働き方改革など、企業を取り巻く環境(法整備)も激的に変化し、社員一人一人の生産性が大きく企業の経営に直結するようになってきているのです。

そうなると、今までの仕組みでは限界があるため、ロスの業務をIT化し、そのロスを改善していかなければこれからの時代中小企業は絶対に生き残っていけません。

「まあ~何とかなるわ!」

という時代は終わったのです。

それは即ち、今までのようにロスを「人」でカバーするのではなく、これからの企業経営はロス自体を無くし、生産性を上げていくしかないからです。

そういう時代になったのだと思います。

ですから本当のIT化に慣れていくということがこれからの中小零細企業の最優先の課題だと私は思っています。

何から始めるか?

とりあえず、業務のロスをIT化していくことです。

「IT化」と言っても、単にコンピュータを入れて、ソフトウェアで仕事をするということではありません。

そういうものを業務に入れ、できる限り効率良く業務を回していくことが本当のIT化なので、全体的な業務の流れを考えなければなりません。

IT化できる業務、できない業務、それぞれ存在すると思いますが、まずはどうすれば効率的に仕事ができるか?

マンマシン業務フローと言って「人(マン)の業務」「コンピュータ(マシン)の業務」を図式化し、大枠で業務を見直していくことをした方が重要なのです。

その時に何が必要で、コストはどれくらい要するのか?

1つ1つ解決していき、「IT投資」の大枠を考えていくのです。

もちろん、自分たちでは無理ですので、私たちのようなITの専門家を交えて協議していくことでそれが実現できます。

私はIT化できる業務、しない方が良い業務などが企業に存在するので、まずはそこを考えることが最優先の課題だと思っています。

何でもIT化してしまうことで返って業績を悪化させたり、お客様から敬遠されたりと悪い面も沢山ありますので、充分検討が必要でしょう。

重要なのは経営者の考え方をまずは少しだけ変えていくことだと思っています。

何を改善すべきか?

まず、中小零細企業がしなければならないことは「情報管理」だと思います。

ほとんどの中小零細企業はパソコンを導入し、エクセル、ワード、メール、販売管理などを入れて終わっています。

どういうロスが発生しているか?ということも分からないでしょう。

足りなければパソコンを買う、必要であればソフトウェアを購入する。

これでIT化されたと言っている方もいますが、これは必要な機器を揃えたにすぎません。

企業の経営の中心は「情報」という時代ですから、その情報を一元管理し、小さなロスを無くしていくことが重要です。

例えば、メールを外出先で読める、会社のデータに外出先からもアクセスできる、不意のトラブル時に重要データを保全できる、パソコンの紛失、盗難でもデータが守られるなど、企業の経営のプラットフォームをまず固め、いろいろなロスを補うことで情報へのロスを軽減していきます。

情報を一元管理し、どこからも情報を共有でき、その情報を守るということが、中小零細企業のまず第一にしなければならないIT化だと思っています。

しかし、こういう考え方はwindows95がリリースされた20年以上前に既に言われていたことです。

その時と今は何が違うか?

そうです、テクノロジーです。

当時はそういうIT化に莫大な投資コストが必要でしたが、今は情報の一元管理を経費程度で直ぐに導入できるほどテクノロジーが進化しています。

それがご存じの「クラウド化」なのです。

このクラウド化という考え方を乗り越えることも経営者に問われている時代背景かもしれません。

クラウド化

IT化は限りがありませんし、IT化をコーディネートできる人材が不足していることも大きな社会問題になっています。

賢く投資していくには誰に相談したら良いか?

ここが一番のポイントになるところだと思います。

当社では経営者の方にまず考え方を少しずつ変えて頂くことから始めています。

この「クラウド化」ということも、賛否あり、「大事なデータを知らない場所に保管する」ことなど、絶対にできないという経営者の方がほとんどだと思います。

それは当然です。

ただ、昨今の企業不祥事の大半は「情報漏洩」です。

IT化されていない社内に於いて、自分たちで情報を守るということができない時代ではこの「クラウド化」という考え方を柔軟に取り込んで行かなければならないのです。

データを自社で守るということは新たにセキュリティという投資も発生します。

自分で守るか、人に守ってもらうか?

この違いです。

また、守られているということであれば「社員の意識レベル」も向上します。

不正ができない環境を作っていくことも「情報管理」の重要な役割で、ここをしっかりしておけば、第二のIT化、第三のIT化にも柔軟に対応していけるのです。

このように新しいテクノロジーには時代背景を考えたものが多く存在し、インターネットテクノロジーを利用したものがほとんどです。

これから訪れる「5G」の時代もそれがあり、インターネットテクノロジーをベースに企業のIT化も大きく変わってきます。

その考え方を取り入れていくことで最小限のIT投資が実現し、これから訪れる近未来的な日本の中で生き残っていけるのでしょう。

以上

 

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